第14回公判

さすが検察は押さえるべきは押さえているようだ

平成15年6月13日(金)曇一時晴
雲形池
傍聴人は24〜5名。本日の証人は午前中は前回と同じやまりんの子会社の社長、午後からは第12回公判の証人の子会社の役員。いずれも弁護側の反対尋問がなされた。
この日の天候はそうよくなかったが、ちょうど日が射した時に写した写真です
女性の緑川弁護人による反対尋問は平成10年頃のやまりんの幹部会が月に1〜2回、だいたい土曜日に行われていた事から始まった。
10年6月の上京は林野庁長官とのアポイントがとれた為で、伴次長とも、鈴木代議士とも会わず、多田秘書と会っただけで北海道に戻った。そしてこの時期6月21日〜23日には鈴木宗男は北方4島に出張中だったことが弁護側からも述べられた。

6月25日に盗伐の処分が出されているが、それを予測しての上京ではなかったのかとの問いには、「処分がらみという認識は無く単なる謝罪の為の上京だった」との証言がされた。

ガクアジサイ
また農水大臣が指揮を取っており、最早もみ消すのは不可能と聞いていながら長官に依頼に行ったのは何故なのか。またこの時期鈴木宗男との関係が希薄になっていたというのは本当だったのか等との質問もなされた。このあたりのやり取りに検察側は何故か神経質で、かなり苛立った様子で再三「異議あり!」を連発していた。

その後、8月4日の件についての証言がなされ、被告の国会での弁明書にも引用された 貧者の一灯という言葉を使った本当の意味も話された。

14時25分より関根弁護人による今日2人目の証人に対する反対尋問が行なわれた。この会社の設立当時の事から古い事を微に入り細にいり聞いていて、検察側から早く事件の核心に入らないと時間の浪費との指摘がされた。
それにも拘らず結局は直接事件に関する尋問の時間が無くなり、ほとんど何も引き出せず終了してしまった。この証人からは有利な証言は引き出せないと諦めたのかもしれないが、傍聴する者にとってもはなはだもったいない時間だった。

大室弁護人に替わって12回公判で証言された献金の領収書の件についての再確認がされ、事情聴取の際の録音テープについての若干の質問がされた。
アカンサス

弁護側の締めくくりの大室主任弁護人の尋問では、両証人から鈴木被告に有利な証言が聞かれたかのように思えた。しかし両証言とも検察側の最終尋問で、恣意的な工作だった事が明らかにされたりで、結局は検察側の正当性が印象付けられた感じだった。

アカンサス(葉薊)が満開でした。平成15年6月13日