控訴審第8回公判いずれにしても公判は長引きます 07年3月13日(火)晴

雲形池

第8回公判は3月13日13時30分より東京高裁718号法廷で開かれた。この日は若い学生の傍聴者が多く女子学生の姿も目立った。当初、証拠調べ手続きの為の説明が弁護側約50分、検察側10分弱行なわれた。

14時30分過ぎより前回に引き続き佐藤弁護人による被告人質問。 前回同様、松岡利勝代議士が林野庁との総ての窓口になっていたとの主張。200万円は留任祝いではない。そして林野庁の12分の4案が松岡代議士に伝えられたのは何よりの証拠で、役人は頼んでもいない事を報告に来るはずはない。

いつもとはチョット違った角度から鶴の噴水を撮ってみました。暖冬だった影響でしょか今頃になってになって少し寒さを感じます。

また、現地で12分の4案の手打ちが行なわれたのは8月7日の14時であり、同じ日伴次長に会ったのは15時15分で、現地で手打ちが済んでいるものを改めて全量回復せよなどと言う筈は無い。一審では見落とされていた絹川メモ、島田メモについてもきちんと調べて欲しい。
一審では山田哲社長は勇雄会長と違って絶えず自分に批判的だったと述べていたにも拘らず、2審では自分に有利な哲社長の言をしばしば引き合いに出していた。また、やまりん事件の実質的交渉者だった高伸についても一審とはまったく違う陳述をしていた。
検察が500万円といっている根拠は拓殖銀行への500万円の預金だが、口座は他にもあり、この当時は多くの人が祝い金を持ってきてやまりんが持ってきたお金と断定する事はできない。

佐藤弁護人は前回同様、鈴木被告とのストーリーの共作共演で、具体的な根拠をほとんど示さず、推測を積み上げて自分達に都合のいいストーリーを展開していた。
最後に水野谷検察官から証人申請は五月雨的ではなく一度にして欲しいとの要望があると、語気荒く反論したにも拘らず、自分の思い違いに気付くと一転、長年の知己に対する如く人懐こい笑顔で訂正する様は将に「役者やなァ」という感じだった。

花桃

15分の休憩の後15時40分からは弘中弁護人による島田事件の被告人質問だった。
佐藤弁護人と対照的に冷静な物腰で被告人質問を展開したが、相変わらず事件の背景についての質問ばかりで、当時の港湾業者のランク付けの詳細や選挙への影響力などを質した。そして当時の鈴木宗男の後援企業をいちいち名前を挙げさせその詳細の内容を尋ねていた。8企業目を終わった時に裁判長が堪らず「何時まで続くのでしょうか?」と制止しようとすると「あと2〜3ですから」と平然と質問を続けた。

政治家の役割は予算獲得で、政治家が割り振りに口を挟むことなど考えられない。もし何かあったとしたら若い政治家が口を出したのだろうとしか考えられない。と白々しかった。
弘中弁護人は物静かに理路整然と質問を続けていたが、核心部分に触れる前に大外堀を綿密に埋めて外堀、そして内堀と、本丸に入るまでの時間がとにかく長い。

最後に次回以降の日程の発表の時に次回は島田と政治資金規正法違反、偽証罪についてですかと裁判長が質すとまだあとの件については準備をしていないので、現時点では何とも言えないと相変わらずの裁判引き延ばしに思える発言だった。検察の5月には検察官の質問が巡ってきますかとの問いにもまだ分からないとの返答だった。

次回からは前々回佐藤弁護人から要求があったように10時から15時予定で4月26日、5月24日、6月21日と月1回のペースでいずれも木曜日に開廷するスケジュールが発表され、17時に閉廷した。

鈴木宗男ホームページのムネオの日記の3月13日には

午後1時半から控訴審の第8回公判があり、午後5時まで開かれる。弁護側の私に対する尋問だが、やまりん事件の第一審判決で絹川メモ、島田メモといった大事な事実認定が誤っていることや、検察側が見落としている事実を述べる。特捜部の捜査についても、やまりん事件の佐々木善三主任検事、第一審の公判に立ち会った水野谷検事の証人尋問を求めた。最初から鈴木ありきの東京地検の国策捜査に対し、私は真実を求めて参りたい。次回は4月26日である。
と記されている。