第26回公判

平成14年春には総額1億2千万円くらいの餅代を返してきた

平成16年1月30日(金)晴
雲形池
いつも通り午前中の傍聴者は27〜8名。
冒頭八木裁判長より裁判所の構成が変わり、新任の大熊一之裁判官の紹介があった。この日の証人は午前中が越前秘書、午後からは茂木公設秘書だった。
晴天の雲形池はすっかり葉を落としたケヤキの細い枝を映していました
弁護側の尋問は緑川弁護人。越前秘書は平成2年8月より北見事務所長となり、網走事務所の木下秘書が辞めてからは島田建設の現地の窓口になっていたという経歴から始まった。

14年3月の参考人招致の前に鈴木代議士から島田建設の入金を調べて欲しいとの連絡があり、総勘定元帳等の資料を基に平成6年分からを3枚綴にして送った。同じ頃、島田建設から平成8年位から13年までの献金内容が送られてきた。付け合せてみると鈴木側では100万円となっているものが島田側では40万円になっていたりしたが領収書の金額を記したものかもしれなかった。そして14年3月11日の毎日新聞の記事は越前秘書が作成したものを基にしていたと語られた。

白梅

鈴木と島田建設とは先代からかなり親密の間柄だったが、平成9年11月の北見で国務大臣就任祝いが開かれた時にも、内閣官房副長官就任の時にも会費以外の祝い金は無かった。とも証言された。

日比谷公園の小さな梅林では白梅のみが満開で、紅梅はまだチラホラだった
鈴木被告が胃がんの手術後でかなり疲労の様子が見られた為、検察官から10分間の休憩が提案された。
再開後、検察官から種々の疑問が投げかけられ、捜査の進展状況を探っていた事も指摘された。最後に「あなたは私水野谷から捜査の妨害するな!}との電話を受けていますね。との厳しい叱責に近い確認があって、午前は終了した。
シナマンサク
茂木公設秘書が職業を「特別公務員」と答え、裁判長より「特別公務員とは?」との問いかけに「公設秘書の事です」と述べて午後の部が始まった。
担当の関根弁護人はさして重要でもなさそうな細かい質問が長かった。たまらず検察官より異議が発せられ、ようやく平成10年以降 若い先生方へ届け物(寄付=餅代、氷代)を届けた事などが証言された。
シナマンサクはまだ枯葉を一杯につけていましたが、よくみるとソコココに花をつけていました。  04年1月30日

平成14年春には餅代を30〜40名の議員が返金してきた。総額は1億2千万円くらいで、その内の約5千万円が現金だったとの証言がされた。
 それに対し残りの約7千万円は何処の口座に振り込まれたのか、それらは政治資金報告書に載せられていたのか否か、そしてそれを何処でどう調べたのか等の反対尋問がなされた。

そのやり取りは丁々発止だったが、声の大きさに反して証言内容は非論理的・非現実的に聞こえた。検察官の質問を反論めいた言葉でさえぎった時には裁判長が大声で叱責する一幕もあった。

証言が終わり退廷する時には、しばらくぬめまわすように傍聴席を見回してドアーの向うに消えた。 どうゆう意図なのかまったく理解に苦しむ行動だった。