第15回公判S秘書の証言から
平成12年には政治資金規正法改正により解約した口座のお金のうち約1億円を十全事務所のスチール製のロッカーに保管していた。平成13年多田秘書の指示で議員への夏の資金援助、暮の援助と総額8,300〜8,400万円を帯封をはずして、輪ゴムでくくり直して渡した。
03年6月27日(第15回鈴木宗男公判)の日比谷公園・ニッコウキスゲの花
第25回公判T秘書の証言から
第25回公判T秘書の証言から北海道開発研究会多田淳名義の口座に現金で支給される自民党本部からの餅代、支援者からの特別会費(領収書を発行しない入金)等を入金。この中から若手代議士への餅代、氷代、マスコミとの飲食、総務局のドライバー、事務職への心づけ等、交際費を出金していた。そしてこれらは報告書には載せていないものがあった。
04年1月16日(第25回鈴木宗男公判)の日比谷公園・ロウバイの花
第26回公判M秘書の証言から
一時他の議員の秘書になって戻った時には鈴木代議士は若い議員のリーダー的存在になっており、平成10年以降先生方への(寄付=餅代)を多田秘書に指示されて届けた。領収書について尋ねられた時には「後程経理担当者よりご連絡します」と答えるように指示された。
04年1月30日(第26回鈴木宗男公判)の日比谷公園・ヒイラギナンテンの花
法的には許されない事だが、若い代議士を育てたいとの趣旨の寄付では領収書の発行は受け手側の判断という慣習がある。経理担当者の判断というのはいわば政界の常識で別の事務所でも同様だ。
平成14年春には平成12年、13年に配った餅代を30名〜40名の議員が返金してきたが総額は1億2千万円くらいだった。その内の5000万円くらいは領収書の無い収支報告書に記載されていないお金で、7000万円は振り込み返金だった。
この証言に対し「何処の口座に振り込まれたのか」、「どんな方法で政治資金収支報告書に載せてあるかを調べたか」の尋問に対しては曖昧な証言に終始し、1億2千万の大部分が収支報告書には載っていないお金であった事をうかがわせた。