437日勾留された本当の理由 その4

雲形池
第17回、18回公判は受託収賄の罪に問われている贈賄側の島田建設の役員の証人尋問だった。
日比谷公園・曇り空の雲形池 03年7月25日(第17回鈴木宗男公判)

北海道沖縄開発庁長官だった鈴木代議士が、平成9年10月末から10年8月にかけて5件の仕事の発注依頼を担当部長に指示し、お礼として4回にわたり計600万円を受取ったとされる収賄事件だ。

4回の金銭授受に関する証言に続いて捜査段階についての証言は下記の通りだった。

平成14年6月7日鈴木代議士から島田建設の東京地検による家宅捜査について問い合わせがあった。捜査員の人数、押収された品目、事情聴取を受けている者はいないか、担当官は分かるかなどだった。そして押収品の目録をFAXした。
晴天の雲形池
また、弁護士は東京の方がいいと思うから紹介するとの話もあったが顧問弁護士がいたので断った。
島田社長が事情聴取を受けている6月中旬にも滞在していた東急キャピトルホテルに「どのような事情聴取を受けているのか」等と問合せの電話が入った。

島田建設の社長は多田秘書の公判で資金提供を認める証言をしたようだが、その後脳梗塞を発症し、現在は親しい人さえ認識できない状況との事も語られた。

残暑厳しい晴天の雲形池 03年8月29日(第18回鈴木宗男公判)

このように捜査の早い段階から鈴木代議士本人のアプローチや、弁護士を通しての工作が行われていた。
このような過程を経ての取調べ、逮捕、公判廷なので、主要な証人尋問が終わらない内は保釈請求に応じられなかったのは当然過ぎるほど当然だろう。