
冒頭弾劾証拠としての事実調べ請求がなされ、事件当時の時代的背景として市場原理主義の小泉内閣があり、抵抗勢力の象徴として鈴木宗男事件が起こった。このような政治的背景があっての事件なので是非客観的な証拠調べをお願いしたい。との要望がなされ、総ての件につき無罪との主張がされた。

島田事件については島田社長から後藤部長に工事受注の依頼をして欲しいとの請託を受けた事実は無い。そして金員の授受もない。仮にあったとしても賄賂ではなく就任祝いや手土産だった。また賄賂を贈ってまでも工事受注を働きかける動機もなく、工事を請託したとされるメモは種々の観点からあまりに不合理との主張がなされ、個々の裏づけについても語られた。
10時50分頃からのやまりん事件についても要点の朗読と説明は担当の佐藤弁護人ではなく引き続き弘中弁護人が行なった。
鈴木による林野庁への働きかけは無く、やまりんが8月4日の訪問時に持参したのは400万円で、500万円というのは特捜部の入れ知恵の結果出てきたものでこの事は重要だ。林野庁の12分の4案は鈴木が全量回復せよと言ったとする事に対するものでなく、松岡が働きかけた結果出て来たものだ。
疑獄事件の場合には常にそうであるように今回の事は松岡メモを隠匿して総て鈴木に罪を被せた検察官の権力犯罪だ。無罪判決ではなく公訴棄却の判決を下すべきだと断じた。
政治資金規正法違反については1億円の裏金を作る意図などまったく無く国策捜査で事実を捻じ曲げた結果である。
議院証言法違反事件については検察が国会に持ちかけて議決されたものであり国会の有効な告発があったとは云えないものである。との弁論要旨が述べられた。
この後、水野谷検察官による反論がなされた。
島田事件については当時の北海道開発局による受注調整の為の官製談合は常態化しておりその枠組みの中で巧みに行なわれたものであり、典型的な贈収賄の構図はありえなかった。
やまりん事件については松岡が関与していたとしても鈴木からの働きかけが無かったとの証拠にはならず、まして松岡への依頼が鈴木への依頼と二律背反するものでもない。
政治資金規正法違反事件に関しては佐藤と宮野の供述は一致している。議院証言法違反については法令の適用に誤りは無い。との要旨の説明がなされ、本件控訴は棄却さるべきものとの結論が述べられた。
この後、池田修裁判長より次回判決は2月26日(火)午前10時からとの提案が弁護側になされ、弁護側はこれを了承。場所は同じ718号法廷との事で11時50分閉廷。