第9回公判

お蔭様で先生にお願いができました

平成15年3月24日(月)晴
花桃
9時35分にはまだ誰も来ていない状況で、時間までに並んだのはわずか8名。かなり風化した感じだ。
前回は友人との旅行でやまりん社長室長の検察側の主尋問は傍聴できなかった。今日は弁護側の反対尋問と午後からは宮野明秘書が証人に立つ。書記は2人とも女性になり、検察官は水野谷、吉田の両検察官のみだった。
最高気温16度の予報の今日、日比谷公園の花桃は満開。まさに明るい春の到来
やまりんの社長室長への弁護側反対尋問は4つの祝儀袋、2つの祝儀袋、1つの祝儀袋をそれぞれ茶封筒に入れて持参した事、金額は500万円、200万円、50万円であった事がまず確認された。
その後、鈴木代議士への500万円は賄賂であり、これは7月30日の会長と社長の会話を聞いてそう認識した。その他の先生の分はお祝いで性格はまったく違う。と述べられた。

証人は言語明瞭、意味も明確で「喪が明けたら元に戻る」という事については処分明けの2月と3月に全量の8万立方を回復してくれる事だと信じて疑わなかった。それは不正な事ではあるが、以前に盗伐問題のあった会社を例に、社内調査はもらさないように等と論理的に言われた。また前年実績に基づいて翌年の数量を決めるのが業界の常識なので、絹川支局長の力でどうにかしてくれると思った。

ミツマタ
その他弁護人の尋問で山田勇雄会長の絹川支局長に対する印象はどうだったのか。7月30日以前と以後では変わったのか否か。等の質問がされると、検察側より抽象的な問いかけで答えにくいとのクレームが出された。すると八木裁判長が直接証人に穏やかな口調で問いかけたりした。
冬の間ず〜と白い蕾をつけていたミツマタも黄色い花を咲かせていました
これまでは公判を円滑な軌道に乗せるためか、かなりクールに審議を進めてきた。警備員も居眠りしている傍聴人に注意したり神経質だった。それが今回は表情も温和で、裁判長も人の子と人間味を感じさせる場面がかなりあった。これも法廷が落ち着いてきたひとつの証左だろう。

議員会館で多田秘書に持参の祝儀袋を渡す時、会長は「お蔭様で先生にお願いができました。」とお礼を述べて「お祝いです」とは言わなかったと思うとも述べられた。

雲形池
13時15分に再開された午後の公判は宮野明秘書が証人台に立ったが、山田会長とのかかわり等の証言が主でさしたるもの無し。
弁護側の反対尋問で、宮野秘書の供述書は彼自身の日記を見せられての供述である事が確認された。
14時30分閉廷
暖かい陽射しに包まれた雲形池。2月24日の寒々とした景色がウソのように春の訪れを告げていた  平成15年3月24日