

その後、「やまりん事件は無罪」との弁論書が関根弁護人から約1時間10分に渡って朗読された。
受け取った400万円(注1)は官房副長官就任祝い。もし賄賂だとしたら領収書を発行しているのはおかしい。会長の証言は無く、社長の認識で会長の意図が語られたが、息子の社長はもともと鈴木には批判的であり、検察からの脅しに乗ったのがこの結果だ。他の証人の証言にも信憑性が無かったり、自己の利益のためだったりで総て信用できるものではない。
また、北海道開発庁長官には個々の港湾工事の発注手続きに対する職務権限は無い。

14時20分より緑川弁護人による議院証言法違反についての弁論が1時間強行われた。起訴事実の3件についていずれも無罪を主張。ここでも企業献金があったかなかったかの質問を、検察官が恣意的に個人献金まで含ませていると批判。そして告発が会期後になされた事は訴訟自体が無効であると主張した。また事前に通知されていた事と異なる質問についての陳述で刑事罰を問われる事は無いとの主張がなされた。
収支報告書記載違反については被告人の感知しないところで処理されていたもので、被告人との関連は無く、検察官の独断と偏見である。3600万円の件(注2)は佐藤玲子秘書の供述には何等客観的な証拠は無く、政治資金の虚偽記載をさせたことは無い。
その後15時45分から鈴木宗男被告本人の最終意見陳述がなされた。
「起訴事実総てにつき無実。」思いと異なる証拠、証言ばかりで、山田勇雄会長、島田光雄社長から直接証言が聞ければ真実を語ってくれた筈だ。島田社長が脳梗塞を発症したのは精神的重圧からで、検察官の責任は大きい。
連日マスコミから言われ無き攻撃を受けて大騒ぎされた。検察は世論に押されて鈴木の犯罪をあぶりだす努力をしたが結局主題だった北方支援問題、ODAでは何も出てはこなかった。
佐藤玲子秘書は乳がんの手術をして治療中だったにも拘らず逮捕して取り調べた検察には不信感を抱かざるを得ない。議院証言法違反については野党議員の派生的な質問に対して取り上げたもので検察の偏見に他ならない。
論告で「反省の情は皆無」と糾弾されたが、至らなさがあったとは自省し、拘置中には写経もしていた。政治不信を招いた事は深くお詫びしなければならない。また逮捕された事については反省している。
今後も政治家として精一杯生きていきたいと思うので、公正な判断がなされる事を切にお願いしたい。