100万円を一つ、二つの怪

シャガ

第10回公判A元秘書の証言から

第10回公判のA元秘書の証言では、「支援者が現金を持参した場合は必ず多田秘書が受取っていた。」「佐藤玲子秘書のところに行くこともあった。」「現金の授受はその都度鈴木に電話連絡をしていた。」「そこでは100万円を単位としてひとつ、ふたつという表現もしていた。」「盆、暮、選挙時に献金が多かった。」等と語られた。
03年4月7日(第10回鈴木宗男公判)の日比谷公園・著莪(シャガ)の花
シナマンサク

第27回公判支援企業の社長の証言から

第27回公判では「初めて鈴木議員に紹介された時には紹介者のS社長とも相談の上、手土産(現金100万円)を持っていって渡した。T秘書を部屋の外に呼んで封筒に入れたものを渡し、領収書は不要という事も伝えた。会話は「これ」「どうも」というだけの簡単なものだった。という今回は立件されていない事も話された。
04年2月13日(第27回鈴木宗男公判)の日比谷公園・支那満作の花
雲形池

第24回公判T秘書の証言から

第24回公判のT秘書の証言では、平成10年8月4日の会食の折、先に帰った代議士をT社長と見送りに出た時に「お前にも小遣いを持ってきた」といわれポケットに20〜30万円を入れてもらったが、代議士宛てのお小遣いを渡された事は無い。「お前にも」というのは他の秘書にもという意味だったと証言。
03年12月19日(第24回鈴木宗男公判)の日比谷公園・紅葉の雲形池
しかしながら「お前にも」というのは「鈴木代議士とお前にも」という意味だったのでは、とT秘書自身の裁判で検察官から突っ込まれて、慌てて取り消した経緯が、最後に検察官から語られた。

鈴木自身が被告人質問で「議員会館への来訪者は他の議員に比して圧倒的に多かった。それらの地元からの来訪者には例え少しの時間でも全員に会っていた。」と話しているが、その中では上記のようなやり取りが日常的に行われていたのだろう。
そうでなければ金融機関ではあるまいし、100万円を単位としてひとつ、ふたつなどと表現していた事はとても考えられない。